『ロボットカミイ』+幼年童話いろいろ

小学校1年生くらいの頃、教科書以外であまり本を読んだ記憶がなく
今になって初めて読む名作幼年童話が多いです。

大人になってから読むと、その内容に結構驚きます。

『ロボットカミイ』も、絵がかわいいと思って読んでみたら
カミイがすごくいたずらっこでびっくりしました。

困ったことをするのに、全然悪気はなくて、自分は良い子だと思っている、カミイみたいな子、私も知っています。
どう付き合っていくのか、考えさせられます。


昔の幼年童話には、大人の今よんでもおもしろいものがたくさんあります。

『どうぶつえんができた』
これは驚愕の内容。
どうぶつえんを作るために、どうぶつを運ばないといけない、どうやって運ぶかというと・・・。
マザーグースの「はえをのんだおばあさん」を髣髴させます。
和歌山静子さんの絵もすてきです。

ふたごのでんしゃ (日本の創作幼年童話 15)

ふたごのでんしゃ (日本の創作幼年童話 15)

『ふたごのでんしゃ』は、古くなった電車を、移動図書館にするという素晴らしいおはなし。
続編の『しゅっぱつしんこう』(絶版かもしれません)は、その電車をさらに全国に走らせて、いろんなこどもたちに読書を楽しんでもらおうとするおはなし。
国会でそのことが話し合われるシーンがあるのですが、
大人たちが真剣に、子どもたちのために図書館電車を走らせようと話し合う姿に、思わず涙が。
実際もそんな世の中だったらいいのになあと思います。

エナミ