No.6


足かけ??年!
ついに、あさのあつこさんの『No.6』が完結しました。
長かった…
最初に出会ったのはもう五年も前です。

近未来が舞台ですが、どこか今の(五年前当時の)社会にも似ているところがあって、これから主人公がどのような道を辿るのか、ドキドキしながら読みました。

一見平和で、何の不自由もない幸せな社会「No.6」、でも監視が徹底され、和を乱すようなことをしたり言えば排斥されてしまう社会。そして社会の裏側には、多くの虐げられた人たちがいる…。
No.6出身の聡明な少年と、裏社会で生きてきた少年が出会い、お互いの目的のためにNo.6に挑みます。

練り込まれた設定にうならせられました。

他にも謎の奇病や囚われた友人など、かなりの大風呂敷が広げられており、ああどうなるのか…!と期待…した割にはすんなりあっけなく終わってしまった感もある最終巻でした。

でも、随所にハッとさせられるエピソードがたくさんあって、是非読んでもらいたいシリーズです。
激動の物語世界で、登場人物たちが何を思い、感じ、行動するのか、そこが読みどころだと思います。

やっとぶんこにも全9巻揃えましたよ〜!
対象小学校高学年〜かと思います。

エナミ