『こどもへのまなざし』
私は三人姉妹の長女なのですが
先日、下の妹が男の子を出産しました。
出産前に、妹にこの本をプレゼントしました。
- 作者: 佐々木正美,山脇百合子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1998/07/10
- メディア: 単行本
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妹は普段あまり字の多い本を読まないので
渡した瞬間は苦笑いしていましたが、読んでくれたようです。
どうだったか聞くと
「いいこと書いてあるのかもしれないけど、産んでもないのにわかるんだろうか」(作者は男性)
と、若干否定的な感想で、あまり参考にならなかったかなあと思っていました。
ところが、出産後、赤ちゃんが泣いていると
「よしよし、今の時期は赤ちゃんのすべての要求を受け入れてあげることが大事って、あの本に書いてあったからなあ〜」
とか言いながら、ミルクをやっているのです。
「大人になっても『だっこだっこ』と言う人はいないって、あの本に書いてあったから、いっぱい抱いてあげるねん!」
とか言いながら、抱っこしてあげています。
特に気に入っているのが、一章めの「乳幼児期は人格の基礎をつくるとき」のところみたいで、
「乳幼児期は、建物で言えば基礎になる部分が創られる時期だから、今しっかり愛情を注ぐことが大事やねんて!」
と、終始言っています。
子育ての在り方は十人十色なので、確かにすべてのことは一概に言えないことなのですが、
少なくとも「できるなら、やってみて損はないこと」が書かれていると思います。
子育ての本ですが、人間の幸せとは何か、ということについても考えさせれる本です。
「人(子ども)を幸せにするには、まず自分(母親)が幸せにならなければならない」
「幸せとは、物質的な豊かさを指すものではない」
「子どものころにしっかりと愛情を受けていれば、心の豊かな人間に育つ」
「人間にとって一番大切なものは、愛情に他ならない」
私は母親になった経験はないのですが、この本に書かれている「生き方」に感銘を受けました。
きわめつけに妹、映画「アナと雪の女王」を見てひとこと。
「エルサって、幼少期に抑圧されて育ったから、大人になってから爆発してんな。ほんまにあの本に書いてある通りやったわ」
ですって!
確かにそうかも(笑)!
愛情をたっぷり注いで、抑圧せず(笑)のびのびと育ててあげてほしいなあと、思います。
私も横から愛情を注ぎたいと思います。
エナミ